ゲティングアウト・沖に出る
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ゲティング・アウト


  波乗りをするには、波がブレイクするポイントまでパドリングして行かなければいけませ
  ん。この沖に出る行動をゲティング・アウトと言います。略して「ゲット」とも言います。

  ただゲティング・アウトと言っても、とにかく沖に向かってパドリングすればいいっちゅうも
  のでもありません。波の状態や潮の流れ、サーファーのいるポイントや行きたいポイント
  などを予めチェックしておく必要があります。
    参考・・・ゲティング・アウトのルール&マナー ⇒ 「ゲティング・アウトと波待ち
    参考・・・潮の流れについて ⇒ 「海と波の知識


  行きたいポイントまでの「最短距離」「サーファーの邪魔をしない」「潮に流されない」「楽
  なルート」などを考えて、効率的なゲティング・アウトを想定しておきましょう。

  それと海に入るタイミングってのもあったりします。押し寄せてくる波をよく観察してみて
  下さ〜い。色々な形の波が入ってきますよね。もっと見て下さ〜い。大きな波と小さな波
  がありますよね。大きな波はセットと呼ばれる周期的な波です。

  そうです、波の周期を観察します。セットはだいたい3〜4本たて続けにやってきます。
  しかし小さな波しか入ってこない比較的穏やかな周期もあります。この比較的穏やかな
  周期を狙ってゲティング・アウト
をすれば、無駄な体力を消耗せずに沖へ出られます。

  しかし穏やかな周期だと思って、まったりしたパドリングはしない方がいいですよ。沖へ
  出る途中でセットが入ってくるかもしれません。

  沖へ出るときには、考えているルートで素早く!


  波のサイズが小さく、比較的穏やかな場合にはパドリングとボードコントロールだけで大
  丈夫ですが、波のサイズが大きくなるにつれてパドリングだけではゲティング・アウトする
  事が困難になってきます。波のリップが降ってきたり、波が崩れたスープに岸で戻されて
  しまい、いつまでたっても沖には出られません。

  この沖へ向かう為の波対策が「スルー」と呼ばれる波越えです。波を越えるといっても飛
  ぶ事は不可能ですから、波の下をくぐるわけです。


   プッシング・スルー

  比較的波が小さくて、パドリングだけではスープに押し戻される場合によくつかう方法で
  す。やり方はチョ〜簡単で、ボードの両レールをつかみ、ボードの上で腕立てをするだけ
  です。2〜3回くらいやれば誰でも出来る小波用スープキラーです。

  やり方は、先ず小波崩れたスープがやってきたとします。パドリングの手を止め肩近くの
  レールをしっかりとつかみます。そして腕立てをする要領で上体を起こし、ボードの先っち
  ょを沈めます。ここでスープの登場となるわけですが、上体を起こしたまま、来たるスープ
  をボードと胸の間を通しクリアします。どーですか!簡単でしょ?歯を磨くより簡単です。

     プッシングスルー、パドリング
    小波がやってきました。パドリングの速度を速めてスピードを付けておきます。
               
     プッシングスルー、ボードに手をつく
    波が崩れてきました!腕立てのスタンバイ。
               
     プッシングスルー、ボードを沈める
    はい、腕をいっぱいに伸ばしてボードを沈めます。後はこの体勢でクリアするだけ。

  もう少し大きな波のスープをクリアする場合に、腰を浮かせてクリアするプッシング・スル
  ーもあります。こんな感じです。

     波のやや大きなプッシングスルー
    後足はデッキパッチの後部突起に指を引っ掛ける感じです。

  沖へ出るまでの、岸寄りでチョロチョロ割れるようなスープをクリアする時にもよく使いま
  すが、小波用スープキラーが通用するのは岸寄りの小波とスネサイズの小波までです。
  沖合いの波やスネ以上の波になると、疲れるだけの腕立て伏せになってしまうので次を
  覚えましょう。


   ローリング・スルー(ロール・オーバー)

  名前を見るとなんだかキリモミ・アタックみたいでスゴそうなスルーですが、ボードを裏返
  して波をスルーするスルーです←(ギャグではないです)。主にロング・ボード用のテクニ
  ックとしてやるスルーですが、ショートでも出来ます。しかし動きがけっこう忙しい上に、波
  がジャンジャン押し寄せてくる場合には使えません(起き上がった瞬間に波が突撃してく
  る)。方法だけ説明しておきます。

  まず波の手前で、肩辺りの両レールを持ち、ボードを抱えるような感じで横倒しにクルッ
  とボードと一緒に裏返ります。ちょうど波が突撃してくる頃にはボードをしっかりつかんだ
  まま、腕をしっかり伸ばし、スープへボードの先っちょを押し込むようにしてスープをクリア
  します。あとは片手でボードを押しつつボードを起こし、再びボードに乗っかればOK。

     ローリングスルー

  ショートでやっている人はほとんどいない幻のスルーですので、出来ればあまりやらない
  方がいいかも・・・←(ボードから落ちてひっくり返ったと思われる)。


   ドルフィン・スルー(ダック・ダイブ)

  小ブリな波で練習している最初のうちはあまり必要ないかもしれませんが、波のサイズ
  が大きくなってくると絶対必要なテクニックになります。他のサーファーのライディングを
  見ていると、波が押し寄せてくる手前でおケツをプリッとさせて潜っていき、片足をピョコ
  ってさせているアレです。

     ドルフィンスルー

  言葉で書くと簡単そうですが、微妙な体重移動やボードコントロールが必要になる為、
  見るのとやるのでは全然違います。覚えるまでは予想以上に時間が掛かりますが、カッ
  コいいライディングの為に、コツコツと練習しましょう。

  ドルフィン・スルーのテクニックは「基本テクニック」編で説明しています。そちらを参考に
  されて、コツコツと練習して頑張って下さい^^)/
    ドルフィン・スルーのテクニック ⇒ 基本テクニック「ドルフィン・スルー



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